190720

7月の20日ってなんだか特別な日のような気がした。

理由を考えていたが、特におもいつかない。とまで書いたところで、私の通っていた小学校では、7月20日から夏休みだったからかも、と思い当たる。

周りの小学校は、だいたい7月25日からだったので、5日ほど早いだけでずいぶん得した気分になった。

 

昔から学校が好き!楽しい!と感じることが殆ど無い子供だったので、夏休みは楽しみで仕方がなかった。どうやって行かないで済むかを考えなくてもいい1ヶ月半だったんだな。

 

田舎に引っ越してきて、2年前に初めて刈払機を使った。

ホームセンターで安いけどギリギリパワーもあるよ、と進められたものだ。買ってみていざ使おうとしたら、エンジンは掛かるがレバーを引いてもうんともすんとも回らず、あわてて町内にある農具の修理屋さんに持っていった。

そこのおじさんは、自分のところで買ったわけでもない安物の機械をみて、とくにけなすわけでもなく、「ここが外れとるからやな。」とすぐに直してくれた。

 

一月くらい前の話、

冬の間は全く使わず、暖かくなったのでちょっと前に久々に使ったら全然エンジンがかからず、家の前にある果樹畑を管理しているおじいさんにみてもらった。

その方には、越してきてずっとお世話になっている。

ポンプが詰まっているのかも、と混合燃料を入れているタンクからポンプの先端を取り出して口で吸ってペッと口に入った燃料を吐き出した。衝撃的だったがかっこいいと思った。それでもエンジンのかからない機械を知り合いが近くにいるから、と軽トラに積んで10分ほどで帰ってきた。

これは、あんまり言いにくいけど安もんやから、叩けば治るわ、とのこと。

確かに持って帰ってきた機械は、エンジンがかかるようになっていた。

子供と同じで叩けば言うことを聞く、と完全に笑えないジョークをぼそぼそ言っていた。

 

あっという間に夏が来て、遅れて梅雨が来て、庭はまた草だらけになった。

そしてまた刈払機はエンジンがかからなくなった。

紐を引っ張ってエンジンをかけるのだけど、紐がカスカスでなにも引っかかりがない。

また叩いたけど今度は治らなかった。

 

なので、また最初に行った農機具屋さんのおじさんに見てもらいに行った。

軽自動車なので車に積むと助手席に先端が顔を出す。

 

農機具屋さんのおじさんは、愛想はないけど、丁寧に放置していた機械を見てくれた。「安物だから…」と私はいったけど、同意することもなく、

「しばらく使っとらんかったんやね」と言いながら丁寧に解体して、修理してくれて見事にエンジンが掛かった。

何もわかってなさそうな若造扱いせず、安物の機械でもきちんと見てくれる。刈払機くんにも安物だからなんて言って申し訳ない。とてもありがたい気持ちになった。

 

少しだけ世間話をして帰宅。

いつもは私が張り切って草刈りしているけど、今日は張り切って夫が草刈りしてくれた。丁寧な仕事ぶりだった。

 

来週、再来週と続けて人が来る予定があるから、私は外にある普段使っていないトイレを掃除した。

 

 

早く梅雨があけるといい。山間地域はアスファルトばかりの都会と違って湿気がすごいのだ。遅く迎えた梅雨だけど、そろそろ晴天が恋しい。

 

パソコンの画面にも小さな虫がよってくる。

潰してティッシュにシュッとつけると、黒い線ができた。ごめんね。