190531

不思議に思うことがある

 

私の1時間と周りの1時間は本当におなじなのか。

 

ふと画面から目を離して手に取った小ぶりのものに指をやると

ぱっと画面が明るくなりよく知らない人たちが各々好きに何かを話している。

 

ええっと、これはいったいどういうことだろうか、と

読み進めているといつの間にかもうすぐ夕方になるのだから。

 

そうこうしている間に、やはり今日一日何をしていたんだと問われることになるので、

何かちゃんとしていたんだよと主張できるように慌てて

何件か電話を掛けたりする。

 

運がいいことにじゃあ話を聞きましょう、なんて言ってくれるから

私は気をよくしてそれを報告すると

よくやった、さすがだね。がんばっているね。といってくれるもんだから

そうだっけ。そうだったのかな。と少しの後ろめたさを上書きして胸を張る。

 

そんなことを繰り返していると1週間なんてアッ!という間で

たのしいたのしい土日が来るのだ。

少しだけ頑張れば土日が来て、それを4回繰り返すとお金が振り込まれる。

何か聞かれたら、ええっとこれはこうでして、ともっともらしいことをすらすらと述べて私はなんとかそれらしい形を保っている。

 

でもうちの猫はすべてを見ているので、何やってんだか、と冷めた目でみている。

時々飯はまだか、ここに変な虫がいるぞ、などと教えてくれるが、

私は形を保たなければならないので夜になるまで待ってくれと伝える。

 

わたしがこうして何とかやっているから君はご飯をたべられるんだ、

と伝えたところで聞いているんだかわからない顔してニャーとなく。

 

そうこうしているとまた朝が来て私はここに座ってなんとか形を作ろうとしつつ、

またよく知らない人たちの言っていることにへーとかほーとかうーむとか言いながら相槌をうつのだ。